清水浦安さんに訊く① 意識とは何か

「意識の移植」は可能か?

 

新谷 先日の新聞に「脳と機械を接続し、人の意識を移植する」研究者が紹介されていて驚きました。死んで自分の存在が無になってしまうことの恐怖から、自分の意識を永遠に残したいと思ったというのです。その方が言っている意識とは何なのか。おそらく顕在意識のことだと思いますが、もしそうなら意識全体の数パーセントにすぎません。また機械に移植された意識は固定されたものであり、すでに意識ではありません。意識は固定できるものではないからです。科学者が捉えている意識についての認識に私は驚きを禁じえませんでした。清水さん、どう思われますか。

 

清水 目で見えているこの世界は諸行無常、それは常がないという意味ですよね。何に常がないかというと、瞬間、瞬間生きているものは、明日になったら変わっていますから常に変化しているということです。永遠に変化し続けるのがこの物理次元、現れた世界の真実です。

この方はその意識をずっと留まらせようというのですね。そんなことは不可能です。また死んだら自分が失われるという恐れからその研究を始めていますが、恐れというのは心の部分です。そこで意識の捉え方がすでに崩れています。「我思うゆえに我あり」とこの方は捉えていますが、その意識の捉え方がすでに違うということは、広く認識されています。その我はエゴの我だからです。意識は我ではありません。では意識とは何か。また誰が意識を移植するのか、ということが問題になります。

 

新谷 今、AIが主流になる社会に対して不安を持つ人が少なくありません。万能なAIができれば、人間はAIの奴隷になるのではないかという不安があります。清水さんは、自分が永遠の命だという認識があり、そこに繋がっていれば恐れることはないとおっしゃっています。そしてまた、どういう人がAIを作るのかということに改めて不安を持ちました。

 

清水 この方の意識の移植への動機は恐れから始まっていますから、この人が作るものには恐れという意識を通したものが現れます。原因が結果を生むからです。したがって恐れで作られたものは恐ろしい現実を作り出すでしょうし、破壊を作り出していくでしょう。

AIを作ったのは、そもそも創造主という考え方ですが、自我の心で生きて死を恐れていれば創造主からは程遠いですね。私はワンドロップという表現をとっていますが、人間は神の子、創造するもの、創造されたものではなく常に創造していく創造主なんです。それがわかれば、私たちはこの宇宙を作った創造主の一部ですから、どんなに万能なAIが登場してもそれに使われることはありません。そうでなければAIに使われていくでしょう。ここでいちばんの要は人間の本質、意識の本質は何かという認識です。

 

新谷 この方は人の脳と機械は変わらないとおっしゃっています。脳とは何ですか?

 

清水 脳とは宇宙の脳です。この肉体も自分が生かしているのではありません。命という魂が命を生かしていますから、それが抜けてしまったら心臓もすぐに止まってしまいます。生かしている存在のことを命というのです。生かしている主体があり、それは永遠に死にません。イエスがよく言った「永遠の生命」それが本当の自分です。この方は自分(我)が命を生かしていると思っていると勘違いしているのでしょう。

宇宙は永遠の生命であり、そして常に瞬間、瞬間を生きています。人間の個我の意識は永遠ではありません。また人間の意識もじつは創造主ですから、その意識もAIも進化していきます。たとえばAIに将棋をさせると進化しますから常に相手を凌駕して勝っていきます。機械に移植するプログラムも有効なAIであれば、常に書き変えられていくでしょう。その学者はそのことをわかっていません。というよりやはり意識のことがわかっていないのですね。

意識も、宇宙も進化向上に順応していくものです。永遠の生命の中でプログラミングがどんどん更新されていきます。それが本質です。

 

新谷 スッキリしました。ありがとうございました。科学者の方が専門分野だけを掘り下げるのではなく、最新の哲学や超サイエンスなど、命や意識が他ジャンルではどう捉えられているのかという多角的な視野を持つことは必要だと改めて思いました。

一人でも多くの方に、私たちは創造主の一部であることを伝えるためワンドロップ・プソジェクトに取り組んでいらっしゃる清水さんにお話をお聞きしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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リエゾン概要

代表 新谷直恵

出版社勤務を経て、編集会社リエゾンを設立。
2010年からフリーの編集者として仕事をしてきましたが、
2017年12月に[リエゾン、]として活動を再開。
本作りは主に聞き書きを中心にしながら、出版企画にも携わります。
また本作りを中心にしながら、著者のお話し会やセミナーを開催していきます。