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本を書きました。

ある日、書店で一冊の本に出会いました。そこには人生には二つの旅があると書かれていました。一つは、人生を充実させ完成させるもの。もう一つは、そこから降りることでスタートするもの。後者はこれまでなかった方法で、人生を全く別の熟成に導くものだと、メキシコの神父さまはおっしゃっていました。

そのとき私はまさに後者の人生を歩いていたことに気づかされました。そのきっかけはいつも「落ちる」ことから始まりました。そこには自分の意思も、選択肢もありません。向こうから突然やってくるからです。しかもそれはこれまでの常識ではアンハッピーな顔をしています。

けれど、起きたことを自分の思考で判断せずに、ただそのまま受け入れると、やがてすべては神の恩寵だったことがわかります。

表紙の素敵な絵を描いてくださったのは、彫り絵画家の作宮杏奈さん。テーマは「新しい地球」です。

よろしかったら一冊、お手元に置いてください。

新谷直慧