霊人中村天風『ワンドロップ』の教え
清水浦安さんの新刊が出ました。
清水さんが内なる声を聞き始めたのは30歳のときで、最初の声の主は吉田松陰でした。最初は憑依だと言われ、清水さんからその声を引き出したのは政治家を目指していた人でしたから、それが吉田松陰だとわかってからは仲間たちを集めて勉強会がスタートしました。清水さんを通して吉田松陰らに教えを乞うたのです。そこには幕末の志士たちが次々と登場しました。
それまでの清水さんは、自分の意見を言うのでもなく、いつも静かに人に従っているといった風情の人でしたから、そうした偉人の言葉を語る完璧な教師ぶりに参加した誰もが驚いたと言います。
神霊界の方々のメッセージは「霊言」と言われますが、清水さんはそれを受け取る際、自分の意識を持ったまま受け取るので自分もそれを聞いています。
勉強会では、やがて日本の経済を復興させた渋沢栄一や松下幸之助など経済人が次々と現れ、当時の著名な経済人の哲学が語られました。その内容は『本田宗一郎の大復活』として、都留晃一との共著としてたま出版から1995年に出ています。
そして、あることをきっかけに、中村天風さんが出現。そうした経緯を含め、その折々に何が語られたかは本書で語られていますが、天風さんは清水さんを見込んで、その後25年間サポートし続けたのです。
中村天風さんは生前、説いた天風哲学は当時は「信じる」としか言えなかったのですが、霊界に還るとそれは真実だったことがわかり、その真実を人々に伝えていってくれと清水さんに頼んだのでした。
それは私たちすべての命がこの世を創造した根源神に繋がっていて、そのひとしずく(ワンドロップ)は誰の胸にも宿っているから、そこに心を合わせて生きていけということでした。
私たちが今のように自分の欲望のまま突き進んでいけば、地球にも人類にも未来はないからです。それは魂本位で生きるということです。